神奈川県の河口でサザナミフグ、シマハギ、アリアケモドキ、アミメノコギリガザミなど
どーも。ギョッツ2号です。先日(8月14日)は、神奈川県の某河川の河口に採集に行ってました。
雨が降ってます
底は上の画像のような粘土質の土の場所と、細かい砂の場所がありました。
塩分濃度はどこも薄めで、比重は1.014以下(市販の比重計で測れない薄さ)でした。この近くに、汽水の水際にはあまり生えていないタイプの有茎草(ミズキンバイ?)が生えていたので、浅瀬は淡水に近い塩分濃度だと思います。
この日は海が大荒れで、波の穏やかな汽水へ避難してきたと思われる海水魚が多く見られました。
戦果報告いきます
サザナミフグ フグ目フグ科 Arothron hispidus 死滅回遊魚
向こう側を向いてしまってます。魚マニア失格の写真です・・・笑 動き続けてるのでうまく写真が撮れませんでした・・・(汗)
水深5cmくらいの水際をゴミと一緒に漂っているところを捕まえました。表層なのでおそらく淡水です。本来海水魚のはずですが元気そうにしていました。まだ小さいのにたくましいですね。
ニジギンポ Petroscirtes breviceps スズキ目イソギンポ科
漂っていたホンダワラを掬ったらエビと共に網に入りました。汽水に侵入するという話はあまり聞かないので海から避難してきた個体でしょう。1個体しか見られませんでした。
シマハギ Acanthurus triostegus スズキ目ニザダイ科 死滅回遊魚
これも海から避難してきた子だと思います。水深1mくらいの場所で数匹で群れで泳いでいたので2本の網で挟み撃ちにして捕りました。
汽水耐性があるのでしょうか?深場も浅瀬もほとんど同じくらいの塩分だったと思いますが、元気そうにしていました。
シマスズメダイ Abudefduf sordidus スズキ目ニザダイ科 死滅回遊魚
抽水植物の根本をガサガサしたら捕れました。海水魚です。ヒナハゼやチチブと一緒に捕れたのでなんだかとても変な感じがしました。
アリアケモドキ Deiratonotus cristatus 十脚目ムツハアリアケガニ科
当ブログには約1年ぶりの登場です。いつ見ても可愛いですね。なんかおもちゃみたい
ほぼ完全な淡水の、こんな感じのリター(枝や葉などの堆積物) を網で掬うと一度で何匹も捕れました。水はほぼ淡水です。てっきりオサガニの様に、底に巣穴を掘って生活しているのだと思っていました。この場所は底が粘土質でカニの力では穴が掘れそうにないので、障害物に身を隠して生活しているようです。
アミメノコギリガザミ Scylla serrata 十脚目ワタリガニ科
若い個体です。場所はほぼ淡水でした。石かと思ってひっくり返したら石ではなくコイツでめちゃめちゃ驚きました笑。左腕がありませんでしたが、コイツに襲いかかれるのは同じノコギリガザミしかいないと思うので、それだけ個体数が多いということでしょう。
他に、オヤビッチャ(目視)*、コトヒキ(目視)*、ニザダイ(目視)、イシダイ(目視)、ヒメハゼ、ヒナハゼ、チチブ、アシナガスジエビ、ケフサイソガニがいました。 *→死滅回遊魚
まとめ
汽水らしいヤバいメンツが沢山捕れた採集でした。「なんで君がこんなところにいるの??」みたいな思わぬ出会いがあるのが汽水の良さですよね。海水でも淡水でもこの楽しさはなかなか味わえません笑
この場所は短期間に環境がコロコロ変わるそうなので、定期的に採集しに着たいです。
それではまた!!