関東の魚を追って 

関東地方の淡水魚の採集記

東京都の某河川でアカザ、カジカ大卵型、ヒガシシマドジョウ、スナゴカマツカなど


どーも、ギョッツ2号です。

先日は、東京都某河川の中流に採集に行ってました。f:id:gyottu2gou:20201108183045j:plain

 

 
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行くのは約半年ぶり、ブログに登場するのは1年9ヶ月ぶりのこの川です。

昨年に大きな台風があったからか、川の流れが大きく変わっていました。ワンドがなくなったり、魚道が砂に埋もれていたり、劇的な変化です。

この場所は流れが急になって茂みがなくなってしまい、ガサガサをする場所が少なくなってしまいました。

でも、魚はいましたよ!

戦果報告行きます

 

 

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アカザ Liobagrus reinii  ナマズアカザ科

久々に見ました。瀬の石の下に潜んでいる夜行性のナマズの仲間です。

瀬の大きめの石を裏返すと同時に2匹網に入りました。ナマズの仲間は協調性がないイメージがあるのですが、アカザはお互い無関心なのですかね?

 

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絶対絶命の状況でもニンマリ。笑い顔の人って何かと損をしますよね(関係ない)

 

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カジカ大卵型 Cottus reinii  スズキ目カジカ亜科

ブログには初登場ですかね?東京都の河川ではおなじみのカジカちゃんです。

瀬の石をめくって捕りました。良く見ると第一背ビレが奇形になっています。普通の奇形かな。堰のせいで生息域が分断されて遺伝子が濃くなってしまったんじゃないかな・・・とか心配をしてしまいます。

 

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ヒガシシマドジョウ Cobitis sp. BIWAE type C コイ目コイ科ドジョウ亜科

ヒガシシマドジョウらしい小柄な個体です。砂地を適当に網ですくうと、このサイズから少し小さいサイズの個体まで沢山網に入りました。

一昨年までは、大型で痩せた個体が多かった印象がありますが、今回はそのような個体は見られませんでした。その時にはヒガシシマドジョウが飽和状態だったので、現在は正常な個体数に戻ったのかもしれません。

ふっくらしててかわいい。

 

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スナゴカマツカ Pseudogobio polystictus コイ目コイ科カマツカ亜科

砂を適当に網で掬うと、小さい個体が沢山捕れました。

毎度ブログで書いていますが、この川の個体群は国内外来種カマツカ(P. esocinus)と交雑しているそうです。

頭でっかちで体型の雰囲気はカマツカのようですが、体色の青みがかった感じはスナゴカマツカに似ているような気がします・・・・。

 

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モツゴ Pseudorasbora parva コイ目コイ科カマツカ亜科

ガサガサをして1個体採集しました。関東ではクチボソの名でお馴染みのモツゴくん。この子は本当にどこにでもいますね。でもこのブログでは初登場です(笑)

本流、ため池、用水路・・・東京ではいろいろな場所で見られる本種ですが、東京では外来種なのではないか、と言われています。どうなんでしょうね。

 

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タモロコ Gnathopogon elongatus elongatus コイ目コイ科カマツカ亜科

この子も久々の登場ですね。ガサガサで採集したタモロコ幼魚です。

特にこれと言って書くことがありません。顔に特徴がないですよね。いわゆる塩顔というやつでしょう(また関係ない)

 

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アブラハヤ  Rhynchocypris lagowskii コイ目コイ科ウグイ亜科
ガサガサで数個体捕獲しました。この子も恐らく初登場ですね。適当な写真でゴメンナサイ。特にこの魚もこれと言って書くことがありません。体表が川の良い匂いしますよね。

 

まとめ

久々のホームリバーでの採集でした。去年の台風でどれだけ環境が変わったかというより、それ以降の護岸などの河川改修が心配でした。でも、いつものメンバーは生き残り(外来種も残念ながら生き残り)ましたね。よかった。

 

河川で生活する人たちの生活がかかっているわけなので、河川改修などの治水工事を一切せずに自然のままにしておくのは不可能です。でも、川も貴重な生物が生活をしているわけですから、できるだけ生き物たち共存できる治水を行ってほしいものです。

 

 

それではまた!

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