どーも。ギョッツ2号です。
2月22日、後輩君と共に、近くの小河川の中流~下流に採集に行っていました。
ここに来たのは約1年ぶりです。近い場所ほど逆に行かないことってありますよね(笑)
環境はこんな感じでした。数年前とはだいぶ変わりました。
よくある都市河川の下流域です。底には泥が堆積しており、石は底に埋まっています。川辺の植物は丈が低く、生えたてホヤホヤという感じです。恐らく人の手で刈り取られているのだと思います。
淵には砂泥が堆積していました。
底を掘り返すと硫黄の臭いがします。嫌気層があるようです。
数年前は、河床は広く礫や砂利で覆われていた記憶があります。川辺にはアシの仲間が茂っていました。川の水も透明で、ボラの群れが大量にいたことを覚えています。
魚影も薄く、魚がいる川とは思えませんが、試しにガサガサをしてみました。
成果報告いきます
ボウズハゼ スズキ目ハゼ科 Sicyopterus japonicus
早瀬の石をめくって捕まえました。若いボウズハゼです。
変なドロドロした苔が生えた石の下から出てきました。
冬のボウズハゼは同じような石からまとまって捕れるイメージですが、ここで捕れたのは1個体のみでした。
たくましく生きててえらい。
ゴクラクハゼ スズキ目ハゼ科 Rhinogobius giurinus
私と後輩君とで沢山捕まえました。
以前(河床が礫と砂利だった時)は、ゴクラクハゼは一切捕れませんでした。
今回は砂地や泥地、平瀬からも沢山捕れ、優占種となっていました。
眼がキラキラしています。きれい。希望に満ちあふれた眼、という感じです。
ヌマチチブ スズキ目ハゼ科 Tridentiger brevispinis
いつもの子です。瀬にも縁にもいました。石の下から沢山捕れました。
川は汚くてもこの綺麗さ。アホ面。いつみても可愛いです。
ウキゴリ属未同定種 スズキ目ハゼ科 Gymnogobius sp.
浅瀬の流れの緩やかなところにピョンピョコと複数個体が泳いでいました。
このサイズだと同定が難しいですが、この周辺の河川の中下流域ではスミウキゴリが多数採集されることと、体側の模様の雰囲気から、スミウキゴリであろうと推測します。
カワアナゴ スズキ目カワアナゴ科 Eliotris oxycephala
後輩くんが見事1個体捕まえました。本ブログ初登場。この川にもいるんだぁ。
これは、他の魚を捕まえたところよりは少し上流にいたものです。後輩君が川に沈んだ木にガシガシ脚を踏み入れて捕まえていました。たぶん私より魚捕るの上手い
そのほかに、ボラ、ミゾレヌマエビ、ミナミテナガエビが多数捕れました。
まとめ
河川の変化を感じました。この場所一帯が泥っぽくなったのは、この上流での河川改修の影響なのではないかと思っています(根拠はありません)。
その上流では近ごろ大規模が護岸工事があって、大量に河岸に土砂が盛られました。その土砂が流れてきて、最下流の水域に堆積したのではないかな・・・と考えています。
以前はヒラテテナガエビやウナギ、大量のボウズハゼやスミウキゴリが見られたのですが、今回は見られませんでした。今回泥っぽい場所にもみられる生き物(ミナミテナガエビやゴクラクハゼ)が優占種になっていたことから、河川への影響は(プラスかマイナスかは置いておいて)相当なものではないかな、と思います。
川に土砂を大量に入れるあの工事、果たして環境にとって悪い影響はないのでしょうか。
もやっとした文章になってしまいました(汗)
また環境に進展があったらこのブログに書き込もうと思います。
一緒に着てくれた後輩君、ありがとうございました!また一緒に採集行きましょう!!!
それではまた!!