どーも。ギョッツ2号です。
先日は、もーさんにご案内頂きまして、ショータニ氏と共にスナゴカマツカの生息地に行ってきました。
山奥の河川です。
底は礫、砂、砂利の場所があり、岩盤の場所もありました。石が沢山転がっており、セキショウや枯れ草がボサ(川に覆いかぶさった茂み)ボサを形成しているところがありました。
水が冷たかったです。私は海パン×サンダルで採集しているので、水が足に刺さるような冷たさ・・・
3人で2時間半ほどガサガサや石めくりなどをしました。
成果報告行きます。
スナゴカマツカ コイ目コイ科カマツカ亜科 Pseudogobio polystictus
3人で6個体採集しました。この川の個体群は、胸鰭の形態、体色の黒ゴマっぽい模様などから、純系のスナゴカマツカであると考えました。
この川の個体は顔つきが特徴的です。鼻先が丸く、アホ面をしています。
そしてさらに特徴的なのが眼です。カマツカ(P. esocinus)よりも眼が出っ張っており、瞳孔がななめ上向きになっているように見えます。とても不思議な顔。
これは日没後に寝ぼけているところを撮影したスナゴカマツカ幼魚です(写真が悪すぎる)。顔はシュッとしており、眼も普通のカマツカとほぼ変わりません。成魚になるにつれてあのアホ面になるのでしょう。なぜだろう・・・
ギバチ ナマズ目ギギ科 Tachysurus tokiensis
3人で10個体以上捕まえました。写真は、土管の中に2匹で仲良く身を潜めていた成魚です。ギバチの老夫婦といった感じでしょうか。
ボサ、石の下、落ち葉の中、大きいヤツも小さいヤツも、とにかくいっぱいいました。すごいや
ウグイ コイ目コイ科ウグイ亜科 Tribolodon hakonensis
3人で数えきれないほど採集しました。個体数はカウントしていません。
ウグイが遊泳魚の優占種となるのは、このブログでは珍しいです。悲しいことに、大抵はオイカワ(国内外来種疑惑あり)、カワムツ(国内外来種)が優占種となっています。
ホトケドジョウ コイ目コイ科フクドジョウ亜科 Lefua echigonia
複数個体捕れました。淵に溜まった落ち葉の中などにいました。ホトケドジョウの好む環境とはあまりにも違い過ぎるので、恐らく上流から流されてきた個体だと思われます。
この近くには、このような田んぼと湧き水のある水路がありました。そして小さいホトケドジョウが沢山いました。ここから流れてきたのでしょうか???
水が綺麗であれば生き残れてしまうのですかね。でも繁殖はしていなそうです。
ヌマムツ コイ目コイ科オキシガスター亜科 Candidia sieboldii 国内外来種
3人で複数個体捕まえました。瀬のようなところにはおらず、川幅が広くて水がゆっくり流れているところの浅瀬に沢山いました。ウグイと同時に網に入ることが少なかったので、微妙に棲み分けしているのかもしれません。
他に、スナヤツメ3~4個体、トウヨシノボリ類2個体、ヒガシシマドジョウ無数、ドジョウ(外来系統?)無数、オイカワ無数(ヌマムツ、ウグイよりは少ない)、ジュズカケハゼ1個体、ニホンイシガメ1個体、イモリ1個体が捕れました。
まとめ的なやつ
ウグイがいて、ギバチがいて、スナゴカマツカが沢山いる素晴らしい川でした。
この川は東日本の「本来の川の姿」に近いかもしれないと思いました。この川には、関東では普通種になってしまった国内外来種のカワムツやカワヨシノボリがいません。このような東日本固有の生態系がある川が、昔は東日本の各地にあったのでしょうね・・・・。
しかし、途中で沢山捕れたヌマムツは国内外来種です。恐らく、他の東日本の川と同じく鮎の種苗放流に伴って入ってきたものだと思います。ヌマムツは埼玉などでは優占種となっていたりしますから、今後ここでも増えるかもしれません。このままとどまってくれれば良いのですが・・・
色々思うところあるのですが、説教っぽくなるのでここでは書かないでおきます。
あくまでこのブログは、魚を捕って楽しむだけの成人男性のブログですからね・・・
それではまた。次のブログでお会いしましょう!!!