どーも ギョッツ2号です。ご無沙汰しておりました!
現実世界の方が忙しく、しばらくブログを更新していませんでした。これからはもう少し更新したいところです(毎度言ってる)
さて、今回は、もーさんにご案内頂きまして、国内外来種のとある魚を採集しに行きました。いつも教えて頂いてばかりですみません💦
ご一緒してくださったのは、もーさん、ショータニ氏、A氏です。
場所はこんな感じのところでした。
川の中流域です。水深は深いところで50㎝程。流速は採集が危険でない程度に速かったです。底は礫のところ、砂利のところ、砂のところがランダムでありました。ボサ(川に覆いかぶさる草の茂み)はほぼなかったので、増水するととても流れが速くなるのだと思います。
ところどころに、こぶし大~1m大の石が転がっていました。それらの石は砂に埋まっておらず、小さいものは人の手で裏返せます。
川の中で激しく水しぶきが立っている石の山を崩すと・・・・
捕れました!フクドジョウです。網の中で激しく跳ねます。力が強い。
生息密度はかなり高く、1つの石の下から2~3匹捕れました。
一度フクドジョウが捕れた石は、時間をおいて裏返してももう捕れません。おそらく、常時石の下に隠れていて移動しないのだと思います。
では、成果報告いきます。
フクドジョウ コイ目コイ科フクドジョウ亜科 Noemacheilus barbatula 国内外来種
北海道より移入されたと考えられている、国内外来種です。
4人の力で、1時間ほどで計28個体捕獲しました。とても個体数が多かったです。
本当に、石の下からはほぼこの魚しか捕れません。それもみんな立派な成魚です。
ちょっと異様な感じがしました。
でもかわいい顔。素敵なヒゲですね。
国内外来種ですが、魚に罪はありません。可愛さも変わりませんよ!!
スナヤツメ ヤツメウナギ目ヤツメウナギ科 Lethenteron sp.
スナヤツメには北方種と南方種がいますが、これはどちらなのか分かりません。
もーさんが1個体、ショータニ氏が1個体捕まえられていました。フクドジョウと同様、石の下から捕れたそうです。
観察ケースに張り付いた口を裏から撮りました。とても血を吸いそうな感じがします。しかしこの魚は非寄生性で、幼魚のうちは土の中の有機物などを食べ、成魚は餌を食べません。
そしてこの写真をよく見ると歯がありません。牙のないドラキュラといった感じでしょうか。
目がこわいです。怒りを感じる。
一番前のが眼で、後の7個の穴は鰓孔(エラ穴)です。ヤツメですが眼が8個あるわけではありません。
普段関東で見かける個体より、体色が黄土色っぽいです。砂の色というわけでもないので不思議です。個体差でしょうか?
他に、ウグイたくさん、オイカワ2個体(国内外来種)、タモロコ1個体(国内外来種)が捕れました。
【まとめ的なやつ】
うじゃうじゃいる外来種を捕獲でき、何だか心が洗われました(笑)
移入された地域でこれだけ爆繁殖できるのはすごいですね。元々の生命力もあるでしょうが、環境の理由もあるのでしょうか?
元々空いていたニッチにフクドジョウが適応してしまって増えまくったのでしょうか?それとも、フクドジョウの代わりに生存競争に負ける魚がいたのでしょうか?気になります。
しかし、これだけアグレッシブで、身体も大きく、力がある魚です。在来の魚たちに少なからず影響があったはずです。・・・想像ですが。
スナヤツメのような貴重な魚がいる川ですから、早急な対策が望まれます。環境が壊れてしまう前に。
今回ご一緒させて頂きましたもーさん、ショータニ氏、そしてA氏に感謝申し上げます。ありがとうございました!
それではまた!!!
【参考文献】
中坊徹次,「日本産魚類検索 全種の同定 第三版」,東海大学出版会,2013