関東某所の川でカマツカ純系(国内外来種)
どーも。ギョッツ2号です。
かなり時間が空いてしまいました・・・すみません。完全に私の怠慢です。これからはもっとドバドバとブログを書いてゆく予定です・・・予定・・・
さて、かなり前ですが、先日(2月9日)は もーさん にご案内頂き関東某所の川に採集に行ってました。
ブログは今年2本目ですが、採集は今年1本目なので実質「捕り初め」となります。
場所はこのような感じでした。
川の中流です。基本的どの場所も流れが速く、底はこぶし大~人の頭大の大きさの石で埋め尽くされていました。
淵の部分や背の終わりの部分では砂や泥が堆積していました。
今回捕れた魚はこの1種類です。
カマツカ Pseudogobio esocinus コイ目コイ科カマツカ亜科
もーさんが網で砂を掬うようにして3個体捕獲し、もーさんが砂から追い出した1個体を私が捕獲しました。
個体数は少なく、捕れたのはこの4個体のみでした。
この川にいるカマツカは西日本系統のカマツカ(昔のカマツカG1)で、この地方では国内外来種であるとされています。
本種は関東地方の他の川にも移入されているのですが、在来種として生息するスナゴカマツカ(Pseudogobio polystictus)と交雑し遺伝子汚染を引き起こしています。偶然この川にスナゴカマツカは生息していなかったため、純系のカマツカが定着することとなりました。
この川は地理的に魚類の種数が少ないとされています。しかし、他産地由来のアユの放流に交じっていた魚が移入し、定着してしまったと考えられています。ここでは(今回は見られませんでしたが)カワムツ、シマドジョウ類、イトモロコ、ギギなども国内外来種として見られるそうです。
せっかくなので、関東地方で見られるカマツカを見比べてみましょう。
こちら↑は純系(と思われる)スナゴカマツカです。
これ↑は東京都の某河川産のスナゴカマツカ(雑種?)です。国内外来種のカマツカと交雑していると考えられています。
そしてこちらが今回採集した個体です。
うーーーん、純系スナゴのみ特殊で、他の個体同士の差は微妙な感じですね・・・
東京都産の個体が元から特徴が抑えめなのか、雑種になってしまったせいで特徴が無くなったのかは不明です・・・。
まとめ
今までに捕ったことない魚を捕れたのはとても嬉しいです。でも、この魚はあくまで国内外来種なのだな・・・・と、複雑な気持ちになりました。こんなに素敵な魚なのに少し残念です。
今回捕獲した4個体はもーさんと分けて全個体持ち帰りました。野生では自然を破壊してしまう国内外来種も、水槽内では綺麗な観賞魚です。
そして、この採集が少しでも環境保護に繋がったらいいなぁ
最後に、今回もまたまた採集場所にご案内いただいた もーさん に感謝申し上げます。ありがとうございました!!
それではまた!!!!